眠りの為の処方箋シリーズ|App Storeランキング1位を獲得。ブランドのシリーズ化に成功。

制作ジャンル
アプリ開発スマホアプリ開発ヘルスケアアプリ開発
対応時期
2009年
開発期間
2ヶ月(初期版)
請負業務
企画 | 提案 | 制作 | 保守運用 | コンサル | デザイン | コーディング

背景・課題

近年、ストレス社会や生活リズムの乱れにより「なかなか寝つけない」「眠っても熟睡できない」といった“睡眠の質”に関する悩みを抱える人が増加しています。特にビジネスパーソンや学生、育児・介護世代など、幅広い層でこの問題は深刻化しており、生活の質や健康状態にも大きな影響を与えています。

こうした社会背景の中で、元KONAMIで数々の人気ゲーム音楽を手掛けてきたコンポーザー・日比野則彦氏が音楽セラピーを研究し、「音楽の力で人々の眠りをサポートできないか」という構想が生まれました。

しかし、次のような課題が存在していました。

  • 睡眠導入を目的としたコンテンツの多くが“受動的な音楽配信”にとどまり、体験価値が低い
  • 単なるヒーリング音楽ではなく、科学的根拠や心理的効果を伴ったアプローチが求められていた
  • ユーザーが自宅や移動中でも簡単に使える“習慣化しやすいアプリ体験”が必要だった

このような背景から、「音楽×アプリによる“眠りの処方箋”」という新しい形のプロジェクトが始動しました。

解決へのアプローチ

■ 音楽とアニメーションで“安心感”を演出し、自然な眠りへと誘導

プロジェクトチームでは、日比野氏の音楽的知見と音楽セラピーの研究成果をもとに、「眠りのための処方箋」シリーズとしてアプリを開発。以下のような仕組みで睡眠導入の課題にアプローチしました。

  • α波を誘発するよう設計されたオリジナル楽曲を収録し、心身をリラックス状態へ導く
  • 音楽と連動した穏やかなアニメーションを画面上に表示し、聴覚・視覚の両面から安心感を提供
  • 操作はシンプルで、寝る前のルーティンとして毎日無理なく使えるUI/UXを設計

従来の“ただ聴くだけ”のヒーリングアプリとは一線を画し、「聴く・見る・感じる」という体験型の睡眠サポートツールとして完成させました。

導入後の効果

■ 圧倒的なユーザー評価と市場での成功

リリース直後、無料版がApp Storeランキング1位を獲得。レビューでも「このアプリのおかげで初めてぐっすり眠れた」といった声が多数寄せられ、ユーザーから高い評価を得ました。

■ 継続利用とブランドのシリーズ化に成功

初代アプリの成功を受け、「眠りのための処方箋2」やストリーミング対応の「安らぎのための処方箋」など、シリーズ展開へと発展。ブランドとしての価値向上と継続的なユーザー獲得につながりました。

■ 社会的課題へのソリューションとしての認知向上

単なるエンタメアプリではなく、「睡眠の質向上」という社会的な課題解決に寄与するプロダクトとして、企業・医療・福祉分野からの注目も集まり、新たなコラボレーションの機会を創出しました。

アプリについて

眠りの為の処方箋

眠りの為の処方箋

眠りとは、『「愛情」の受容』である。

人間にとっての「愛情」は、以下の3種類に分類できる。 母親の胎内で心臓の鼓動とともに感じる「愛情」であり、自らの存在に対して感じる「愛情」であり、身近な家族や友人、恋人から注がれる「愛情」である。人 は「愛情」を感じ、受け入れることで、平安を感じ、はじめて眠りにつく事が出来る。そうして、深い眠りの中で培われたエネルギーは、次の朝から、自ら他者 に対して「愛情」を与える存在への源となる。

どんなに眠りのテクニックや医学的処方を行ったとしても、この「愛情」を感じ、素直に受け取る事ができなければ、本当の安らぎ、安眠への導入は不可能である。

「愛情」を伝えるには、「言葉」「音楽」「スキンシップ」などの方法があるが、 人にとって、最初の「愛情」の感覚は、母親の胎内の「トッ、トッ、トッ」という心臓の「音」から始まる。

この「愛情」原体験ともいうべき感覚、これを聴覚から感じ取る事で、心の平安を取り戻し、「愛情」を受容することを目的としたのが、本製品である。

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眠りの為の処方箋2

眠りの為の処方箋2

~音と映像による、自然な眠りへの誘い~

iTunes App Store累計28万ダウンロードの超人気iPhoneアプリ「眠りの為の処方箋」第2弾、1年半の開発を経て満を持して発売

現代人の日常生活は、これまでの人類の歴史でかつてないほど多くの情報に囲まれています。テレビ、インターネット、週刊誌・・より刺激の強い情報ほど、人 を引きつける力があります。そんな中で、睡眠に必要な安静状態へと心身を導くためには、そのような刺激を緩和し、リラックスすることがとても大事です。

脳波計を用いた実験では、高周波を含む生楽器が全てリラックス効果をもたらすとも限らず、甲高い高音を発する楽器や、音量や演奏が突発的に大きくなるよう な演奏では、覚醒時に見られるβ波の出現が見られるのに対し、サブトーンのロングトーンを多く含むテナーサックス、ハープ、ピアニッシモのピアノ等の撥弦 楽器の弱い音は、瞑想状態に見られるθ波を多く出現させることが確認されました。

この結果から、全編サブトーンのテナーサックスと、ピアニッシモのピアノ演奏による楽曲が睡眠導入には最も適切ではないかと考え、その特性を生かした楽曲 を作成しました。また撥弦の音を明確に拾うため、弦に近い所に測定機器用の高精度のマイクを使用し収録を行いました。24bit96KHzでミキシング、 マスタリングされた音源は、iPhone用の特殊なコーデックにより最良の品質を保っています。

この「眠りの為の処方箋」が、少しでも多くの方の快眠に役立つことを、制作者一同心から願っております。

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