ネクストビジョン ありまです。
「3人のレンガ職人」の話をご存じでしょうか。
イソップ寓話として、ビジネスの世界でもよく引用されるお話です。
旅人が、炎天下でレンガを積んでいる3人の職人に声をかけます。
「あなたは何をしているのですか？」
1人目はこう答えます。
「見ればわかるだろ。レンガを積んでいるんだ。生活のためさ」
2人目は少し違います。
「壁を作っている。腕のいい職人として、ちゃんとした仕事をしているんだ」
そして3人目。
この人は、少し誇らしげにこう答えました。
「多くの人が集い、祈り、心安らぐ大聖堂を作っているんです」
さて、3人とも「同じ仕事」をしています。
でも、見ている世界はまったく違います。
仕事の「意味」は、与えられるものではなく、自分で決めるもの
この話がビジネスで語られる理由は、とてもシンプルです。
人は
- ただ作業として仕事をすることもできる
- 専門性として仕事をすることもできる
- 誰かの価値や未来につながる仕事として捉えることもできる
ということ。
同じ業務内容でも、
「何のためにやっているのか」
「その先に誰がいるのか」
をどう捉えるかで、仕事の質も、成長のスピードも、大きく変わります。
3人目の職人は、特別なスキルを持っていたのか？
ここで大事なのは、
3人目の職人が、最初から特別な能力を持っていたわけではないという点です。
レンガを積む技術は、他の2人と同じ。
違ったのは、仕事の意味づけだけ。
「この仕事は、誰の役に立つのか」
「この先に、どんな世界があるのか」
そこまで想像できた瞬間、
仕事は「作業」から「価値創造」に変わります。
ビジネスは「レンガ積み」の連続
私たちの仕事も、日々を切り取れば
資料作成、コードを書く、テストをする、会議に出る…
正直、地味な作業の連続です。
でも、その一つひとつのレンガの先に
- お客様の課題解決
- 誰かの時間や手間の削減
- 新しい価値や体験
があるとしたらどうでしょうか。
自分の仕事が、
「誰かの大聖堂の一部になっている」
そう思えたとき、仕事は少し楽しくなります。
「何をしているのか？」と聞かれたら
もし、誰かにこう聞かれたらどう答えますか？
「今の仕事で、あなたは何をしていますか？」
「レンガを積んでいます」でも間違いではありません。
でも、もう一歩踏み込んで、
「〇〇な人を助ける仕組みを作っています」
「□□をもっと良くする仕事をしています」
そう語れるとしたら、
きっとあなたは3人目の職人に近づいています。
まとめ：今日積むレンガの、その先を見よう
仕事の意味は、会社や上司が与えるものではありません。
自分で見つけ、育てていくものです。
今日積む一つのレンガが、
どんな「大聖堂」につながっているのか。
ときどき立ち止まって、
そんなことを考えてみるのも、悪くないですね。
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