「どうする家康」から学ぶ対話の尊さ

ネクストビジョン有馬です。
今年のNHKで放送中の大河ドラマ「どうする家康」。
某事務所の影響もあってか?視聴率は芳しくないらしいものの、歴史好きの私としては見逃すわけにはいかず、
例によってインターネットの再配信で一気見したところです。

https://www.nhk.or.jp/ieyasu/

はい。はっきり言ってこの作品、脚本がとっても素晴らしいです!
歴史的史実を崩さずしっかり独自な目線での解釈。
いや~これは素晴らしい。

古沢良太さんの新しい視点による新鮮な描き方。
ぜひ歴史に詳しい人もそうでない方もおすすめしたい歴史ドラマ。ぜひご覧ください!
まもなくクライマックスです!

古沢良太さんの作品と言えば、木村拓哉が織田信長、綾瀬はるかが濃姫を演じる『レジェンド&バタフライ』もおすすめ。
ラストの描き方は特に脱帽。私にとって記憶に残る映画の一つになっています。
(興行成績はさほどでもなかったようですが・・・)

目次

今回の紹介内容

さて、ドラマ「どうする…」ですが、5月28日放送の第20回「岡崎クーデター」の回は、特に思うところありましたので、ご紹介したいと思います。

ザックリ、この回の内容は、まだ家康が三河国と遠江国を守って武田と敵対していた時代。家康の息子の信康が守る三河・岡崎城で起きた家臣による謀反事件です。

ドラマのストーリ(ここからネタバレ注意)

敵対する武田の標的となった岡崎城で、家康の家来である大岡弥四郎ら一味は、武田側の調略により、主君を裏切る謀反を計画していました。
だが、信康と瀬名(家康の長男と奥さん)の命を狙って夜襲を掛けたところ、家康家臣団の待ち伏せに遭い、大失敗。
計画がバレたのは、一味に加わっていた山田八蔵が思い直し、事前に計画を信康にチクったため。

なぜ裏切るのをやめたのか?

八蔵が裏切りをやめたのは、これよりちょっと前、戦で受けた傷の手当てをしてくれた家康の奥さんの優しさに触れたことがきっかけでした。
その結果、「仲間との絆」と「主君への忠義」の間で心揺れ動き、悩み、その結果、計画を止めるという選択をしたのです。

裏切者の本音

一方、裏切者どもの首謀者である弥四郎は、捕らわれた後、
「私はこちらの船とあちらの船をよーく見比べて、あちらに乗ったほうがよいと判断したまで。沈む船に居続けるは愚かでござる」
と、主君・家康は敵である武田勝頼に劣っていると本音をぶちまけました。

さらに別の家臣から、
「おまえには忠義の心というものがないのか!」
と詰問されると、こう答えました。

「くだらん!御恩だの、忠義だのは、われらを死にに行かせるためのまやかしの言葉じゃ!」

裏切者と忠義者の違い

家康の奥さんと言葉を交わし、その優しさに触れた八蔵。
対して、裏切り者の石川弥四郎が家康と言葉を交わすことは全くありませんでした。

現在のリアルな日常の中でも、顔を見て直接話をすれば解けるちょっとした誤解が、そうしなかったばかりに関係がどんどんこじれていく。そんなことはよくある話です。

もし、仮にどこかで家康と弥四郎が言葉を交わす機会があったとすれば、この裏切り行為はあっただろうか。そんなことを考えさせられた今回のストーリです。

裏切りを阻止するのは人同士の対話

それを裏付けたのが、家康と井伊虎松との対話のシーンです。
井伊虎松といえばかつて家康の命を狙ったことがあります。
それを許され、その後、家康の家臣に取り立てられ、家康の長男と奥さんを救うのに大活躍。
それを知った家康は、

「民は、(武田にやられっぱなしの)わしをばかにして笑っておるらしい」
と嘆き、それでも自分に仕えてくれたその理由を虎松に尋ねます。

すると虎松は、
「民を恐れさせる殿様より、民を笑顔にさせる殿様のほうがずっといい。きっとみんな幸せに違いない。殿にこの国を守っていただきたい。心の底では皆、そう願っていると存じます」
と答える。

虎松は、家康を襲撃した際、捕らわれながらも、無罪放免にしてもらっています。
このとき、家康の人柄に触れたことが仕官に影響したことは、その後の様子を見ても明らか。
そしてそれは、巡り巡って謀反を防ぐことにつながったわけですね。

テレワーク時代の今こそ大切にしたい対話

会社経営をしていると、常に人に悩むことが多いもの。
社員が退職を申し出てきたときに、特に反省するのです。

「ああ、もっと会話していたら良かった」

コミュニケーションが容易になった今の時代だからこそ、その重みがより増している「人と人が顔を合わせて言葉を交わす対話の尊さ」に改めて気付かされたのでした。

こういう学びがあるドラマはとてもいいですね。
良いドラマをみて学びを深めたいたいものです。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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