ライト兄弟に学ぶ

ネクストビジョン　ありまです。
誰もがご存じだと思いますが、「ライト兄弟」は飛行機の発明で知られていますよね。
ノースカロライナ州キティホークの砂丘で、ライトフライヤー号が世界初の飛行に成功したのが1903年12月17日。既に100年も以上も前のことなんですね。

当社ネクストビジョンが目指している事業モデルの模範とし、私が尊敬する理由には以下の３つがあります。

本業を疎かにしなかった！

有名な話ですが彼らの本業は自転車の修理屋さんです。
学者でもなく、豊かな資金力のある大企業の研究室員でもなく、
私たち中小企業と同じく、日々の売上や生活に追われる日々だったはずです。
もしかしたら食っていくだけでもやっとだったのかもしれません。

にもかかわらず、本来の事業である自転車修理業を営み、それの仕事を疎かにすることなく、お客様に迷惑をかけることなく、自分たちの夢のためにコツコトと空いた時間を最大限に活用して研究を続け成し遂げたのです。お金と時間が十分にあって出来たことでないからスゴイのです。

私は、技術者とは、作業者ではなく、新しいモノづくりに向けて、探究心やチャレンジ精神をもつ“開発者”でなければならないと考えています。

ただいわれたことをその通りにするだけの作業者ではつまりません。「仕様の通りにつくりました」「お客様から言われた通りにやりました」では、そのうち“いわれたことしかやらない”事が当たり前になってしまします。お客様からの既知の要求どおりに作業する“作業者”より、潜在的に隠れている新たなお客様の要求を引き出す“開発者”こそがイノベーションを起こすといえるのではないでしょうか。

しかし、だからといって、朝から晩まで、他のことをそっちのけで売れる保証もない新商品開発に没頭していたらどうなるでしょうか？大企業でない限り、そんな会社はすぐに倒産の憂き目をみることになってしまいます。
大事なのは、どうやって、今の事業活動を続けながら新しい事にチャレンジできるかなのです。「ライト兄弟は」100年以上前にそれをやってのけてくれました。だからスゴイのです。

私たちも、日常のお客様への対応業務をきっちりと行いながら、新しいモノづくりの技術で新たな市場、新たな人類の歴史を刻みたいものです。

決してあきらめなかった！

当時の学者や有識者はそろって「機械が飛ぶことは科学的に不可能」という旨の記事やコメントを発表していたそうです。

私も普段、何気なく「○○なシステムがあったらいいなぁ」という発案をしたときに、周りの人に意見を求めます。すると決まって「それはいい！やりましょう！」よりも「無理じゃないか」「技術的に不可能なこと」という意見が大勢を占めるのです。こちらも気持ちが挫けてしまって「やはり無理かぁ」となり、いつのまにかその思い付きすら忘れてしまう。

ところがライト兄弟は違いました。
「いや出来る筈だ」と自分たちを信じて疑わなかった。
そのモチベーションは何だったのでしょうか？

私は彼らは「世の中にない新しい乗り物を自分たちでつくる」というモノづくりの精神で開発を行っていたからじゃないかと思うのです。我々も、最後まで出来ると信じる、その信念を捨てずに夢の実現に向けて努力し続けることが大切です。

組み合わせとアイディアで実現した！

繰り返しますが、彼らは自転車の修理屋さんです。
組立てのスキルは日々の仕事で磨いています。
でも、航空力学に精通していたわけでも、物理学に精通していたわけでもないのです。

当時既にグライダーは存在しており、凧揚げの原理で浮き上がらせて飛行する遊びが流行っていたようです。そのグライダーと開発されたばかりの小型のガソリン式エンジンと、自転車の技術の組み合わせにより偉大な発明は完成したのです。

つまり、既存の技術の応用なのです。

さらに、多くの工夫やアイディアが盛り込まれています。
「撓（たわ）み翼」「方向舵と撓み翼の連動」「ベントエンド・プロペラ」「カタパルト発進装置」など現在の飛行機でも使われている技術が最初の飛行機から盛り込まれていたとは驚きです。

既存の技術を組み合わせ、工夫とアイディアを集大成することにより、私たちでも世の中にない全く新しいの商品の開発ができるのではないか。そんな自信が湧いて出てきます。

まとめ

でもやはり重要なのは、夢を叶えるための信念と、その実現のための絶え間ない努力、それに尽きるのでしょうね。

私たちはそういった開発を目指して、ＩＴ分野のライト兄弟を目指して日々の様々な業務にモチベーションを感じて取り組んでいきたいと考えています。