25周年のご挨拶~四苦八苦を救う出会いに感謝~

ネクストビジョン ありまです。
株式会社ネクストビジョンは2024年4月14日をもちまして、創業25周年を迎えることができました。

これもひとえに当社を支えて下さった皆様のおかげです。
心より感謝申し上げます!

25年の間にはリーマン・ショック~東日本大震災~コロナ禍と多くの困難がありました。
その幾多の四苦八苦を乗り越えて、社業を継続・発展させることができましたのも、皆さまのご支援の賜物と御礼申し上げます!

1999年4月、私は「これからの時代はインターネット技術を使って企業の業務の合理化・効率化を支援する会社が世の中に必要とされる」と考え、たった2人の仲間と会社をスタートさせたのが始まりです。

「なるようになる」という、どこか楽観的な気持ちで始めたお仕事でしたが、私の勉強不足も祟って、苦難の連続、、、。
顧客はいない、商品も技術もない、お金もない。。。ないない尽くしの会社でしたから、あっという間に会社もなくなってもおかしくはなかったはずです。

それなのに、なぜか、「人のご縁」だけはあったのでした。

友人や、専門学校での教師時代のかつての教え子たちが駆けつけてくれて、知り合いがお客様をご紹介してくれたり、仕事を手伝ってくれたのです。

持つべきは「人」でしたし、なにより「ご縁」なのでした。

これまでの当社の25年の歩みを振り返ると、まさに「四苦八苦」の日々です。
四苦八苦とは、物事がうまくいかずいろいろ困らされることをいいますね。これは仏教の教えに由来した言葉なのです。

今回のブログでは当社25周年を迎えて、これまでを振り返りつつ四苦八苦の言葉とあわせて随筆したいと思います。

目次

四苦八苦とは

最初の「四苦」は、生・老・病・死の四つの苦しみをいいます。
その四苦に、愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)の四苦を加えて合計、八苦として、仏教の世界では、この四苦八苦は人間が生きている上で避けては通れない、根源的な苦しみであるとされています。

まず、先の四苦が表すのは「生老病死」。人は生まれる場所、条件を選べません。人は必ず歳を取り老います。そして病気にもなります。やがて寿命がくれば死に至ります。この四つが人間の基本的な苦しみであることは、誰にでもすぐに納得できます。それでは残りの四つの苦しみとは?

これから一つ一つ解説していきますが、私はこの8つの苦しみとは事業を続けるということもこれと同じなんだなぁと感じているところです。

事業を始める苦しみ。人・金・技術を集めお客様を集めながら新規事業を始めるのですが。そうやすやすとできることではないですね。誰もができないことを切り開いていくこととは、それ相当の苦労が伴うものですよ。

そして事業も病むことがあります。関係者の誤解による錯覚や不祥事などなど。常に内部体制をしっかりカイゼンし続けていかなければ事業の病気を予防することも治すこともできないのです。

さらに事業も老いていきます。事業が老いるとは、人々から相手にされなくなることです。自分たちが必要だと思ってやっていることが世の中のニーズに合わなくなって相手にされなくなるのです。

外部環境の変化にあわせ、事業そのものを常に見直し修正し続けなければ、あっという間に老いが進み、気づいたらだれもいなくなっているのです。

やがて事業も死を迎えます。これは事業をもう止めてしまうということです。

私がこれまで手掛けてきた多くの事業は、手がけた数と同じくらいは止めてきました。パソコンスクール、テストセンター、一般事務の派遣、PCサポート、会計ソフト販売、グルメールやログキューブなど様々な当社オリジナル製品たちの開発と販売事業の数々。。。いずれも止めるときはとてもつらいものでした。

それは精神的につらいということだけでなく、これまでの「生」「病」「老」以上のパワーを使います。引き上げるというのはそれだけ大変なんです。

世界でおきている戦争も、始めるよりも止めることの方がはるかに難しいんです。

いずれ将来もし会社を畳むことがあったとしたら、その大きな負担にうちひじかれることでしょう。。。想像するだけでもぞっとします・・・。ゴーイングコーンサーン。そういうことだけは絶対に無いように頑張ります!

愛別離苦

愛別離苦(あいべつりく)とは、愛する人と別れる苦しみのことです。

会社経営をしていく中で避けれれないのが仲間との別れです。主には転職して去っていく社員のことですが、私にとってはかなりつらい経験の数々です。

もちろん転職されるかたにも様々な事業はあるので仕方ないことではあるのですが、やっと育ってくれてこれからというところで他社に行かれるとなると、、まるでカープの選手のようで、やるせない気持ちにひしがられるものです。

でも、笑顔で気持ちよく「頑張れよ~」って送ってあげたら・・・・、グルーーと回ってきて、また再び外注さんだったりお客様だったりして関わってくれるようになることが多くありました。世間は狭いものです。まさにそれが・・・です。(答えは後ほど)

怨憎会苦

怨憎会苦(おんぞうえく)とは、直訳すれば怨み、憎む人と出会う苦しみとなりますが、現在の解釈としては、「嫌な目にあう」もしくは「やりたくないことをやり続けなければならない」状態の苦しみのことです。

仕事はつらいものです。ただでさえつらいのにもっともっと辛いことに会うこともざらにあります。特に、会社をつくった社長は何でもやらないければならない。得意なコトはいいけども、不得意なコトをし続けるのは、逃げだしたくなるけど逃げられない。まさに怨憎会苦。でもそんなときに助けてくれるのが・・・(答えは後ほど)

求不得苦

求不得苦(ぐふとっく)とは、求めるものが手に入らない苦しみのことです。

私が事業を始めたばかりのころは「ああうちがもっと大きな会社だったら…」「もっと給料を上げられるぐらい余裕がある会社だったら…」と嘆くことは沢山ありました。まさに手に入らないモノを求める、ないものねだりの苦しみということでしょうか。

でも「こうありたい」「こういう環境にしたい」そう願う強い気持ちが、本当にしっかりした会社にさせていく原動力になったことは事実です。

そして今もなお、もっとこうしたい、もっとああなりたいという求不得苦に苦しめられている私です。。。

五陰盛苦

五陰盛苦(ごおんじょうく)とは、自分の心や、自分の身体すら思い通りにならない苦しみのことです。

つまりは、このつらい現状を解決するためにもっともっと自分にパワーがあればよいのですが、能力が足りないために成すすべもなくて苦しむことです。

もっと自分にパワーがあったなら、、、もっと自分がデキルヤツなら、、、ああ、なんて自分は無力なんだと悔しくて途方にくれるような瞬間は何度もありました。

でも、そんなときそれを助けてくれたのは、そうあの・・・(次項に続きます)

苦しみからの解放

生・老・病・死・・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦の8つの苦しみについて解説してきましたが、私はこれまでの25年を振り返って、これらの苦しみは本当に会社経営をしていくつもの事業を起こし続ける以上、避けては通れない苦しみの道だなぁと実感するところです。

ですが、これらの多くの苦しみから解放してくれるのはまさに「人とのご縁」であったことは間違いないのです。

一期一会でこれからも

当社の社訓は「一期一会」です。
事業を進めるうえでの様々な苦しみは、そのたくさんの人のご縁のおかげで解決してきました。

そして、求不得苦で私の手には届かないであろうと、かつて夢のように思っていた理想の会社に現在では近づきつつあります。
まさに五陰盛苦であり、力が及ばず微力な私に多くの力を貸してくれたのも多くの皆様とのご縁のおかげ様です。

キリスト教では「隣人を愛しなさい、さすれば救われる」といいます。

身近な人とのご縁を大切にして博愛の精神をもってすればきっとそのご縁が助けてくれる、そして避けては通れない多くの苦しみから解放してくれる。
これまでの25年間でそのことを学んだのです。

事業とは出会いがあって始められて出会いがあるから続けられるのだと、あらためて実感します。

幾多の四苦八苦を乗り越えて、今日まで社業を継続・発展させることができましたのも、皆さまのご支援の賜物です。

みなさんのおかげです。そしてご縁をありがとうございました。

https://www.ac-illust.com/ からの無償イラストです。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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