チームを一つに導く処世術

チームをまとめる
チームをまとめる

ネクストビジョン 有馬です。

部下だった頃は、「上司っていいなぁ」と思ったり、「もっとこうしてくれたらいいのに」と感じることもありましたよね。でも、いざ自分が上司になってチームをまとめる立場になると、その大変さが身に染みてわかるものです。

そもそも、育った環境や地域、学歴、性格、考え方――みんな違うバックグラウンドを持つ人たちを一つのチームにまとめるって、想像以上に難しいものなんです。

今回は、「チームを一つに導く処世術」というテーマで、リーダーが知っておくと役立つ考え方やコツをご紹介します!

ちなみに、ここでいう「リーダー」とは、チームをまとめる役割の人や上司の方全般を指しています。

目次

ダメなチームとは?

まずはダメなチームについて理解しましょう。

少しネガティブな視点になりますが、ダメなチームの特徴を把握することで、リーダーがどう対処すべきかを理解しやすくなると思います。

お互いへの信頼のなさ

いいチームを作るには、やっぱりお互いの信頼関係が欠かせません。

信頼関係がないまま集まっても、それはただの寄せ集め。気持ちも考え方もバラバラじゃ、まとまるのは難しいですよね。

そもそも、信頼がなければ、それはチームとは呼べません。だからこそ、リーダーがまず取り組むべきなのは、メンバー同士の信頼関係を築くこと。

「どうすればメンバー間の信頼を深められるか?」を常に意識しながら動くことが大切。
例えば、定期的なミーティングで自己紹介タイムを設けたり、気軽に楽しめるレクリエーションを企画するのもいいですね。時には飲み会でざっくばらんに話すのもアリ。昼ご飯を一緒に食べたり、朝の掃除を一緒にするのも、意外と信頼関係を深めるきっかけになります。アイデア次第でいろんな方法が考えられますよね。

ダメなリーダーは、こういう活動を「無駄な遊び」と決めつけてやらない。
でも、遠回りすることが、結果的に一番の近道になることもあるんです。

②流されやすい

「柔軟性」って聞こえはいいですが、確かに柔軟な対応はチーム運営には欠かせません。

でも、「柔軟な対応」と「ただ流される」のはまったくの別物。メンバーの意見の違いや考え方のズレに気づいていながら、それをスルーしてしまうリーダー――これは、ただ空気に流されているだけで、問題解決にはなっていません。

意見の相違を放置すると、それがどんどん大きな溝になって、不満が溜まっていきます。そのうち「修復不可能な亀裂」に発展してしまい、チームの空気が最悪に……。こんなこと、絶対に避けたいですよね。

ダメなリーダーは、意見の相違を「トラブル」として扱い、なるべく避けようとする傾向があります。
でも、それを避け続けると、まとまりのないチームができあがってしまいます。

確かに、意見の対立はピリッとした雰囲気を生みがちで、避けたくなる気持ちもわかります。でも、本当に強いチームをつくるなら、議論を恐れちゃダメなんです。建設的な議論は、しっかりした信頼関係があってこそ成り立つもの。だからこそ、リーダーは「どうすれば安心して意見を交わせるか」を考える必要があります。

大事なのは、意見の違いを見つけたら、すぐに徹底的に話し合うこと!
それぞれの本音を引き出して、遠慮せず議論する。早めに向き合い、後回しにしない。そして、「流す」のではなく、ちゃんと向き合う。こうしてメンバー同士が互いの考えをぶつけ合っていくことで、お互いへの理解が深まり、チームの結束力はぐっと強くなるのです。

最もダメなのは、信頼関係を築こうとせず、意見の対立を避けてしまい、メンバーの不満に気づかないリーダー。
そんなリーダーには、誰もついていきたいと思えないですよね。

③責任感がない

期日を守れない、ミスが多い、品質が悪い――こんなトラブルの原因って、結局は「責任感のなさ」に行き着くことが多いんです。

もしチームのメンバーに責任感がなかったら、「結果なんて自分には関係ないし、誰かが何とかするだろう」って考え始めてしまいますよね。

そういう人がいざ責任を問われる場面に直面すると、決まって言い訳が始まります。「聞いてない」「自分の仕事じゃない」「そう思わなかった」「誰かが悪い」……。こんなふうに責任を転嫁してしまうと、チームの雰囲気は悪くなるし、同じミスが何度も繰り返される悪循環に陥ってしまいます。

責任感のないチームは、結果を出すことにこだわりがなくなり、次第に崩れていきます。
だからこそ、リーダーがメンバーに「責任感を持たせる」ことがとても重要なんです。

ただ命令するだけじゃ、責任感は育ちません。
「お金のため」「生活のため」だけで働いている人に責任感を持たせるのも難しい。ましてや、「ちゃんとやらないと評価を下げるぞ」なんて脅しでは、むしろモチベーションが下がってしまいます。

じゃあ、どうやって責任感を持たせるのか?

その答えは、目的と目標を共有すること。(※詳しくは後で説明します)
加えて、メンバーの仕事がチームにとってどれだけ大切なのかを伝えること。さらに、その仕事がどれほどお客様や社会に貢献しているのかを理解してもらうことも重要です。

例えば、野球のチームをイメージしてみましょう。
チームの目的は「勝つこと」。そのために、今、塁に出ることが君の仕事だ。そして、チームが勝てばファンを喜ばせることができる。こういう目的をしっかり伝えることで、一人ひとりが責任を感じられるようになるんです。

ダメなリーダーは、それを伝えずに「仕事だからやれ」と命令してしまう。これは、リーダーとして最も避けるべきことです。

リーダーがコミュニケーションの基盤を作る

チームを一つにまとめるには、まずメンバー同士の信頼関係を築くことが大切。そのために欠かせないのが「コミュニケーション」です。

コミュニケーションはすべての活動の基本。これがしっかりできていないと、どんなに優れたチームでもうまく機能しません。だからこそ、リーダーの立場にいる人こそ、率先してコミュニケーションの土台を作る必要があります。

理想は、誰もが遠慮せず意見や提案ができる「フラットな職場」。でも、メンバーがリーダーや上の立場の人に意見を言うのって、けっこう勇気がいることですよね。その勇気が持てず、悶々としている人も少なくないはず。そんな環境を変えていけるのは、まさにリーダーの役目なんです。

リーダーが積極的にコミュニケーションを取る姿勢こそが、チームがまとまるかどうかのカギになります!

経営者も含め、上の立場にいる人が率先して動けば、メンバーも動きやすくなります。そうして、誰もが平等に意見を言えるフラットな職場環境を作っていきましょう。まずは挨拶。そんな当たり前のことから始めるのが大事です。

最近は、一見コミュニケーションを取っているようでも、実は昔ほど深い対話ができていない、なんて統計結果もあるようです。

昔は自然にできていたことが、今は意識的にやらないと難しくなってきています。だからこそ、意識して積極的にコミュニケーションを取ることが重要。
そうすることで、チーム内の信頼関係が深まり、結果としてより良い成果につながっていくんです。

チームの目的や目標を共有する

リーダーが率先してコミュニケーションを取って信頼関係を築けたら、次はチームの目的や目標を共有することが大事です。

考え方や価値観がバラバラだったチームも、共通の目的や目標を持つことで、一つにまとまっていく。映画やドラマなんかでも、こういう場面ってよくありますよね。

「なんのためにこの仕事をしているのか?」
「何を目指しているのか?」

こうした問いに向き合い、チームの目的や目標を明確にすることで、メンバー全員が同じ方向を向くようになります。みんなが同じゴールを目指すことで、仲間意識が生まれ、自然と「お互いのために頑張るチーム」になっていくんです。

人は、お金や生活のためだけに働いていると、なかなかやる気が続かないもの。でも、「誰かのために働く」とやる気は長続きする。これこそ、本当のモチベーションです。

よいチームができると、メンバー同士が認め合い、助け合いながら頑張れるようになります。それが、チームの活気につながり、やる気を生むんです。リーダーの役割は、そんな環境を作ること。そのための一番の武器が、チームで共有する「目的」と「目標」なんですね。

ゴールが見えているのと見えていないのとでは、モチベーションがまったく違ってきます。目的や目標が明確になると、各メンバーの役割分担もハッキリしてくるので、よりスムーズにチームが動けるようになります。まさにいいこと尽くし。

リーダーは積極的に、メンバー全員と目的や目標を共有していきましょう!
そして、それを一人ひとりの具体的な目標に落とし込んでいくことも大切です。こうして、個々の積み重ねが、チーム全体の結果につながり、責任感を持って動けるようになるのです。

メンバーの役割分担を考える

メンバー一人ひとりの役割をしっかり決めることで、チームや部署としての力を最大限に発揮できるようになります。

適材適所はもちろん大事ですが、役割分担が厳しすぎても緩すぎてもよくありません。
自分の担当じゃなくても、手が空いているなら他の人をサポートする――そんな関係性ができているのが理想ですよね。

先ほど、メンバーそれぞれが目的や目標を持つことが大切だと話しましたが、自分の役割の中で目標をクリアすることで責任感が生まれ、結果を意識するようになるんです。
そしてその積み重ねが、チームや部署全体の目標達成へとつながっていくんです。

ただ、ここで意識したいのが個々のレベル

「ピア効果」って聞いたことありますか?
これは、レベルが近い者同士で競わせることで成長や成果がアップするという法則。逆に、レベルに差がありすぎると、競争にならず成長の効果が下がってしまうんです。まあ、言われてみれば納得ですよね。

こういったことも踏まえて、上司はメンバーのレベルをしっかり見極め、それぞれの役割を考えることが重要になります。

目標達成のための計画を立てる

当たり前のことですが、チームをまとめて結果を出すには、しっかり計画を立てておくのが大事です。

ここでいう「計画」とは、チームが目的や目標に向かって結果を出すための手順や段取りのこと。

大事なのは、自分たちを追い込むための計画ではなく、スムーズに進めるための段取りを考えることです。
そしてもちろん、この計画はリーダーが率先して考えていくべきものですよね。

まとめ

ここまで、「チームを一つに導く処世術」について、リーダーに必要な考え方やコツをお伝えしてきました。

リーダーも人。メンバーも人。
結局のところ、良いチームというのは、人と人との関係と成長によって築かれていくものなんですよね。

リーダー自身も成長していくことが大切。
自己研鑽を続けながら、人として成長することで、その姿をメンバーが見て「この人についていこう!」と思えるようになる。だからこそ、誰よりも成長することを意識して、頑張ってほしいなと思います。

リーダーとして成長するのは簡単なことではないですが、それができるようになると、仕事がどんどん面白く、楽しくなっていきます。
やがて、「これが天職かも」と感じることもあるかもしれません。

がんばった分は、必ず自分に返ってくる。必ず報われるものです。
だからこそ、挑戦し続けてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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