仕事はみんなで楽しもう!

ネクストビジョン ありまです。

タイトルのような仕事スタイルについて説明すると、「時代が違う!」「ウィズコロナに逆行する!」など、多くのご批判を頂くカモしれないですねぇ。。。
ですが今回は、そんなご批判も覚悟で、働く事について少々考えてみたいと思います!( ー`дー´)キリッ
私は山口県周南市の奥田舎の育ちで、家業は農家でした。
当時の農家の暮らしは決して楽なものではなくて、いざ、田植えだの、稲刈りだの、大きな作業があるときは、子どもも祖父祖母も一家総出となって、手伝ったものです。
私の子どものころは戦後の高度成長期の終わりごろで、日本人の暮らしぶりも、社会環境も価値観も文化も、いろんなものが大きく変わり、さらに変わろうとしている時代です。
苦しかった時代から、ますます良い暮らしぶりになる中、大人たちは変わることが良いことと捉えていたようで、そんな時代の子どもたち(私たち)はずいぶんと甘やかされ、優遇されていたのだろうなと、そう思います。
そんな時代の私ですから、田舎の暮らしはもちろん、農家であることも、農家の仕事も嫌で嫌で仕方なかったんですよね。。。(今は違いますが。)
家業である農家の仕事を休日にシブシブ、嫌々ながらに手伝ったものです。
ところが、作業が進むにつれだんだんと楽しくなってくる。それがなぜだかわかりますか?
それは、
その仕事が一人でするのではなく、「みんなと行う仕事」だからなのです。
とくに田植えなんかは、地域の人と一斉にまとまってやることもありました。
それぞれの家が自分の田だけじゃなくて、複数の農家がそれそれの田を一斉にまとめて作業するんです。
そうすることで合理的に一気に仕上げることができるんですね。
地域のおじさん、おばさん、そして子たちも一体となって、田植えという一つの作業をみんなで行う。それはもうお祭りのような行事であって、もう楽しくて仕方なくなるんですね。
春の青空の元、みんなで弁当をひろげて、互いに冗談をいいあったり、近所のおじさんが泥だらけになったのを笑いあったり。子どもだった私たちにとっては、半分遊びみたいな感覚です。
するといつの間にか、あんなに嫌だった農家のお手伝いだったはずなのに、次はいつ?いつやるの?って親に尋ねたりしていました。
「みんなでする仕事」というものはそういう不思議な魅力が宿っているんですね。
地域のみんなによる、みんなのための、みんなの田植え(笑)
互いに仲も良くなって、これから先も、いろんなことを協力し合い、助け合いながら大きな困難も克服することができるようになる。。。
仕事は何のためにするのか?
私は毎年、新入社員のみなさんにそう問い続けています。
学生から社会人になりたての新人には「自分のため」「お金のため」「自分の将来のため」という回答が圧倒的に多く見られますね。
その答えが間違えているというわけではないですが、少々物足りなさを感じるところです。
「お金のため?」・・・なんだか仕事がとてもつまんないものという前提にとらえているように感じますね。決して楽しく面白いモノとは思ってないような。
だけど、みんなと行う仕事は楽しいものですよ。仕事は楽しみながらするものです。
そしてみんなと行う仕事には「みんなのため」が生まれてきます。
「自分のためだけじゃない、仲間と一緒にこれを乗り切ってみんなで幸せになるんだ。」そんな思いも生まれてくるんです。
そもそも、海外、特に欧米の人たちが描く仕事観と日本人の仕事観とは根本的な違いがあるようです。
歴史的にもヨーロッパでは常に侵略と征服の歴史を繰り返しています。そんななか、勝った方の民族は負けた方の民族を奴隷として、つらいことや面倒なことは奴隷にやらせていました。負けたらこういう目に合う。勝った方は面倒なことはしなくてよくなる。
こうして、欧米の人たちは「仕事とはとても辛く嫌なもの」よって「仕事をしないことが幸せなこと」とする大前提を置いています。
ところが日本人は古来農耕民族。そして太平洋戦争を除いて一度も他国から侵略をうけたことがありません。ましてや奴隷制などない民族です。
農家たちは面倒な農作業であっても「みんなと楽しむ」ことで乗り切ってきました。
日本人にとって「働くこととは、辛いものでもあるが、同時に楽しいものでもある」のです。
わたしは、根本的に働く事に対する価値観が違っている欧米人と日本人とが、同じような労働に関する法律を持つのは本来ちがっていたんじゃないかなと考えています。
欧米人のやり方に無理くり合わせて、日本人に備わっていたとても素晴らしい良いモノが台無しにしてしまったんじゃなかなと、ちょっと心配でもあります。
「働く」とは「他(はた)を楽(らく)にする」こと。
他の人に楽(らく)してもらって自分は楽(たの)しくできる。
そう考えたら仕事とは最高なものじゃないですか!
若い人には特に、仕事をぜひ楽しんでもらいたいです。
仕事をすることは嫌な事なんかじゃない。楽しいことなんだ。
そう言い聞かせればもっともっと楽しくなってきますよ。
メンタルによる疾患も防ぐことになるはずです。
そろそろテレワークもほどほどに、再びみんなと楽しく仕事をして、みんなとの幸せを追求する。そう切り替えてみてはいかがでしょうか。
もちろんコロナ対策は欠かせませんが、みんなで仕事をすることで、互いを理解し合い、信頼関係をつくることでもあります。
先輩、後輩、同僚、みんなで仲も良くなって、これから先も、いろんなことを協力し合い、助け合いながら大きな困難も克服することができるようになります。
みんなで仕事することは、仕事が楽しくなるだけでなく、素晴らしい会社を作ることにもなるんですね。
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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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