幸せの青い鳥

ネクストビジョン ありまです。
こないだ、長年大切にしていたカード入れをなくしちゃいまして。
会社の机の上で探す。
家に帰って探す。
車の座席の下を探す。
どこ、どこ、ぼくのカード入れどこにいったの?
あ~あ、気に入ってたのにぃ~って。
お恥ずかしながら、上着の内ポケットで見つかりました。
おおこんな近くにあったか!

そんな経験はみなさんもおありですよねぇ。
慣れてくると、
「ふん。どうせすぐに身近なところからでてくるんだから」って。
タカをくくってると逆に永遠に見つかんなかったりして。

そんなこと考えてるとメーテルリンクの「青い鳥」というお話を思い出してしまいました。

チルチルとミチルという兄妹が、幸せの青い鳥を探して旅していたら、結局、 自分の家で発見するというお話ですね。
じつはこの世界とはそういうものかもしれません。
身近なところに本当に大切なものがあるということです。

哲学者カントの言葉にも「幸せを求めるのではなく、幸せに値する生活を送れ」とあります。
実のところ、幸せになろうなろうとする事、そのものが余計に不幸せだったりもする。
そんな考え方もありますよ。

お金持ちになろうなろうと金欲ばった人より、欲は見せず心温かい気持ちや親切さが現れている人の方に人は集まるものです。
頼りにされる、だから評価される。将来結果的にはそんな人の方が幸せになれるものですね。

これからの会社のあり方も、また人生のあり方もそのような気がしてなりません。
会社を大きくしたいとか、もっと豊かになりたいとか、そのための行動ももちろん大切なのですが、身近な幸せも大切にしながら、心豊かに過ごしていきたいものです。

当社の中途の採用活動での面接試験でお会いする方の中には、時より「青い鳥」を探してさまよっておられるようにも見える方がおられます。

1社目は上司とのソリが悪かった
2社目は会社の雰囲気が悪かった
3社目は待遇が悪かった
こうして気付けば最初の会社が一番良かった・・・ということになっていないでしょうか。
こういう方が以外と多い。大不況の不安定な時代に…なぜなのでしょうか?

「幸せを求めるのではなく、幸せに値する生活を送れ!」
カントの言葉を借りてそう言ってやりたくなります。

でも、身近な幸せに気付かない人は、永遠と「青い鳥」を探してさまよい続けるのでしょうね。
そうして今ある幸せを失っていると気付かないまま・・・。

自分に合わない仕事だと見切りをつけて転職をすることや、キャリアアップのための転職も時には必要でしょう。
しかし、その際には自分がなぜ転職をしたいのかを冷静に考え直すことが大切です。
現状のどこに満足がいかないのか、理想ばかりを追い求めていないかをもう一度よく考えてみてほしいものだと思います。

人間は一つの幸せをつかむと、すぐに次の幸せを求めてしまう欲深い生き物です。
たまには自分の人生においての本当の幸せとは何だろうかとじっくり考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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