ネクストビジョン有馬です。
聞き上手な人っていますよね。ついついそういう人にはいろいろ教えてあげたくなっちゃうものです。反対に聞き下手な人はなんとなくその時間を早く終わらせちゃいたくなりますね。
「挨拶」が人と人とをつなぐ“入口”だとすれば、「聞く力(傾聴)」は、その先へと歩みを進めるための“橋”だとおもいます。ということで、今回は「聞く力 〜傾聴は“橋”〜」というテーマで語りたいと思います!
ビジネスで成果を出す人の共通点は、実は「話し上手」よりも「聞き上手」であることが多い。。。これは常づねかんじるところです。
では、その“聞く力”をどう磨けばいいのでしょうか?
1. 相手に関心を持つ
まず大前提は「相手に興味を持つ」こと。
これがないと、どんなに頷いても、どんなにメモを取っても、相手には伝わりません。
「へぇ~」「なるほど~」という相槌も、心がこもっていなければ、ただの口癖。
本当に関心があるときは、相槌に“体温”が宿るものですよ。
2. 相手の立場に立って聞く
聞くときは「自分が聞きたいこと」ではなく「相手が伝えたいこと」にフォーカス。
ポイントを絞って聞き、余計な詮索や圧迫質問は避けることで、相手の心はほっと緩みます。
ストレスを与えない聞き方こそ、次の言葉を引き出す最高の潤滑油ですね。
3. 「なぜなぜなぜ」はポジティブに
子どものように「なんで?なんで?」と聞くのは悪いことではありません。
ただし、そこにジャッジや詰問の雰囲気が混じると、一気に相手は守りに入ってしまいます。
「なぜ?」をポジティブに。つまり、好奇心と敬意を持って尋ねること。
これだけで、相手は「理解してくれようとしている」と安心し、心を開いてくれます。
4. 承認が信頼を生む
話を聞きながら「それは大変でしたね」「素晴らしいですね」と承認する。
承認はお世辞ではなく、“相手の存在をちゃんと受け止めていますよ”というサインです。
ビジネスは信頼の上にしか成り立ちません。
信頼の種をまく最短ルートは、承認のひとことなのです。
実際のビジネスシーンでの「聞く力」
上司:「今回の提案、クライアントから『ちょっと難しい』って言われちゃってね…」
部下(聞き上手):「なるほど…。具体的にどの部分が難しいって感じられたんでしょうか?」
上司:「やっぱりコスト面だなあ」
部下:「そこを一緒に整理して、次の提案で改善できるといいですね」
ここで大事なのは、ただ「そうでしたか」と受け止めるだけで終わらせないこと。
ポジティブな「なぜ?」で相手の考えを深掘りし、最後に承認の言葉で信頼を積み上げる。
これだけで会話が“問題共有”から“解決に向かう建設的な対話”に変わります。
まとめ:聞くことで得られるもの
聞く力を磨くことで得られるメリットは計り知れません。
相手から信頼される → 情報が集まる → アイデアが生まれる → 成果につながる。
そして何より、聞くことは人と人のあいだに**“橋”をかける行為**そのものだと思うのです。
橋をかければ、相手の世界に近づける。
橋をかければ、新しい協力や発想が生まれる。
つまり「傾聴」は、ビジネスの可能性を未来へとつなぐ“架け橋”なのです。
次に誰かと会話するとき、ぜひ“橋をかける”つもりで耳を傾けてみてください。
きっとこれまでとは違う景色が見えてくるはずです。
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