今知っておきたいRPAとPokémon GOとの深い関係?

ネクストビジョン ありまです。

みなさんRPAという言葉をご存知でしょうか?そしてまたPokémon GOで遊んでみたことはありますか?
今回はこのRPAという言葉とPokémon GOについてちょっと解説したいと思います。
【RPA】とは
RPA:ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)とは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みである。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者(Digital Labor)とも言われている。また、デスクトップ作業のみに絞ったものをロボティック・デスクトップ・オートメーションと呼び、RPAと区別することもある。
~wikipedia.orgより~
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、机上でパソコンを使って行う事務仕事には多くのケースでパターン化されたり繰り返し業務だったりしている分野が多くあります。そのパターン化されてたり繰り返しの作業をソフトウェアで自動化しようというのがRPAなんですね。
例えば、毎月100通の請求書が届く会社があるとします。
経理担当者はこの100通の請求書を一件一件目視して、パソコンを使って支払いの表をつくります。
よくあるのはExcelの表にまとめて、社内システムに流し込んであとはネットバンキングで自動支払いなのですが、この表をつくるのに一枚一枚の請求書を分析して入力する必要があるわけです。ああ、これは「仕入」だな、「消耗品」だな、とこの段階で勘定科目の設定もする場合もあるでしょう。請求書から支払日、そしてもっとも適した支払先の口座情報をパソコンに分析しながら一覧表を作成する。
それを繰り返す・・・
こういった作業が、PRAを使うと、請求書をスキャナーで取り込むだけで自動的にささーっとできてしまうという訳です。
まさにロボティック・・事務作業をまるでロボットが代わりに行ってくれるわけです。
海外ではデジタル・ワークフォースとも呼ばれている分野で、まさにデジタル作業の究極のオートメーション化と言えるでしょう。
特に、以下の業務は、RPAと相性が良いとされています。
  • 一定のルールに従って繰り返す
  • データが構造化されている
  • Windowsやクラウドのアプリを使う
  • 業務が標準化されている
  • プロセスに3人以上のリソースを求められる
  • ヒューマンエラーが起こりやすい
RPAを導入することは、企業に大きなメリットをもたらすことになります。その中で、特筆すべき5つのメリットが次のとおりです。。
1.人件費のコストダウン
一般に、RPAのコストは人件費の1/10~1/3と言われていて、圧倒的な「人件費の削減」となります。ただ人を減らすアプローチというのは少々気が重くはなりますけれどね・・・。
(一説ではRPAの導入費用はフィリピンやインドの人件費より安くなるそうです)
2.業務処理のスピードアップ
ソフトウェアなので、ヒトのように休憩も必要なく、24時間365日休まず働いてくれます。
もっとも、あらかじめやらせる仕事をセットすることが大前提。すぐに処理してくれるので、やらせる仕事がなくなるかもと危惧されるほどです。
3.アウトプットの正確さ
データのコピペを含む単純作業は、人為的なミスが発生しやすいですが、ソフトウェアによる作業はミスを最小限にできます。
もちろんそれをセットするのは人間なので間違いが全くないとは言い切れませんが、人間と競争したら確実に人間は負けてしまいます・・。
4.高付加価値業務へのリソース増強
RPAによって人の仕事を全て取り上げようということが狙いではありません。人には人の得意の役割があるのです。単純作業やパターンで行う事務作業はRPAに任せて、セールスや経営企画、販売活動や戦略を練る時間に人間の力を集中させることこそRPAを導入することの最大のメリットだと思います。
5.リソース追加の簡便さ
ビジネス・プロセス・アウトソーシング略してBPOと言って、企業運営上の業務やビジネスプロセスを専門企業に外部委託することがあります。BPOにもメリットがあるのですが、このBPOや人材派遣の場合は、さらにリソースを追加したい場合リードタイムが必要です。つまり、外注に出すのも手伝い呼ぶのも時間がかかるのです。
ところが、RPAはそうした心配はありません。導入するパソコンを増やすぐらいでRPAは素早く簡単にどんどん増やすことができます。
ところで表題の「RPAとPokémon GOとの深い関係?」について解説しておきます。
さすがに皆さんもPokémon GOはご存知ですよね!
【Pokémon GO(ポケモン ゴー)】とは
ナイアンティックと株式会社ポケモンによって共同開発されたスマートフォン向け位置情報ゲームアプリ
~wikipedia.orgより~
実は私もしばらくこのゲームにはまっていました。最近やっと熱がさめましたが。。
このゲームの素晴らしいところは、街にでないとゲームが面白くないということです。色々な地方に出張の多い私としては、色々な街で珍しいキャラと出会ったりしてとても楽しく遊ばさせていただきました。
これまでのゲームとは自宅に引きこもってテレビの前で長時間指先だけで楽しむスタイルでした。ところがPokémon GOは外にでないといけません。いろいろなところに移動しないとゲームは成立しないのです。つまり「あえて不便にする」ことが面白いゲームになった、といえるのではないでしょうか?
最近のカメラについてもスマホによってみんなが簡単に綺麗に撮影できる時代になりました。でも反対にあえて操作が面倒なクラシックなカメラが若い人を中心に流行つつあります。Pokémon GOもこれと同じく、便利で簡単の軸とあえて真逆を行くことでヒットした商品といえるのではないでしょうか?
・より人の仕事を「しなくていい」方向に向かわせるRPA
・「不便にする」ことが面白いゲームになったPokémon GO
これからの未来は、ますます便利で人の作業が必要としなくなる半面、あえて面倒なことがかえって人々から必要とされていく時代にもなっていくのではないかと感じます。
さて、そのRPAの第一人者であるRPAテクノロジーズの大角社長、そしてPokemon GOやIngressを生み出した、ナイアンティックの村井社長に広島で会えるイベントがございます。
他にもNTTドコモの5GによるIoT戦略、日本IBMのワトソンというAIの実演などなど、魅力満載の講演会です!
ぜひご来場おまちしております!
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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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