Z世代の新入社員諸君!

ネクストビジョン ありまです。


来年2022年入社の新卒学生との面接で、生年月日をみるとほとんどが1999年生まれ。当社ネクストビジョンを設立したのも1999年4月。

なんと、私が会社を作った年にできた赤ちゃんが会社と同じ時を経て、ついにこの会社を受けにくるまでの時を経たか!

なんとも奇妙な気分です。

私もまだまだ若いつもりでいましたし、会社を作ってテンテコ舞いの日々だったのがついこないだのような気がしていましたが、誕生から大学を卒業するまでの年月が過ぎたのですね。そうですか。そうですよね・・・。

さて、生まれながらにしてインターネットが当たり前にある環境で育った人類のことをZ世代と呼ぶそうです。
ざっくり1996ごろ〜2012年ごろに生まれた世代ですね。

Z世代は、デジタルネイティブであり、SNSネイティブ、さらにスマホネイティブでもあるといった特徴を持っているとのこと。彼らは調べ物は辞書ではなくてインターネット。友達とのやりとりも手紙や電話ではなくてインターネット。勉強も遊びもすべてインターネットが解決してくれていた世代です。いわば、インターネットとITの申し子。インターネットとともに育った若者たちということでしょうか。

はてはて我々旧人類はどうこのZ世代なる新人類と立ち向かっていけばいいのでしょう。
そもそも、我々の古くて凝り固まった先入観をすてて、まずはZ世代に学ぶ姿勢で取り組まなければならないでしょうね。

ちなみに1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のことをミレニアル世代と呼ぶのだそうです。
日本だと20代後半から30代後半くらいまでの年齢の人々を指します。
ミレミアム世代とZ世代の違いが以下です。参考になさってください。
比較すると、なかなか頼もしい世代にも思えますね。

ただ、ネットで育ったZ世代は、ストレスを避けられる環境で育っていますから、ストレスにとても弱い特性があるようです。

学生のうちはメールの返事は直ぐに返さなくていいし、苦手だったり嫌いな相手はブロックすればいい。ところが社会人となるとそういうわけにはいきませんね。お客様の対応はかつて以上にスピードが求められるし、好き嫌いで相手や仕事を選べません。我々からすればなんてこともないことも、彼らからすれば物凄いストレスとなっていることもあるわけです。
健康に関する管理はこれまで以上のケアが必要な世代ではないかと思います。

ところで、先日若い人と話したら「家の電話番号や会社の電話番号、一切の連絡先はスマホに入ってて、スマホがないと誰とも連絡が取れなくなる」とか。
私ら古い人間は家の電話番号ぐらい覚えておくのは常識ですが。。。
いやはや、どんな未来になりますことやら。。。


時代が変わっても、変わらぬ人生の知恵がある
さて、いつもこの時期に思い出すのが作家でエッセイストの山口瞳さんの著書『新入社員諸君!』です。
昭和38(1963)年頃に発売されたとても古い本ですが、文中には「時代が変わり、世代が変わっても、変わらぬ人生の知恵がある」とあり、いつもそうだなぁと思うのです。

折角なので文中で紹介されている「新入社員に関する12章」を紹介します。
この12の章のタイトルだけ並べてみます。

  1. 社会を甘くみるな 勉強を怠るな
  2. 学者になるな 芸術家になるな
  3. 無意味に見える仕事も厭がるな
  4. 出入りの商人に威張るな
  5. 仕事の手順は自分で考えろ
  6. 重役は馬鹿ではないし敵でもない
  7. 金をつくるな 友をつくれ
  8. 新人殺しに気をつけよ
  9. 正しい文字を書き 正しい言葉をつかえ
  10. グチを言うまい こぼすまい
  11. 思想を持て ビジョンを描け
  12. 節を屈するな 意地をまげげるな

これらを眺めるだけでも、かなり色々感じることがあるのではないでしょうか。
たとえば「まず、会社へはいったら、学校とちがっていろんな人間がいることを知っておいてください」と。
そう、キツネもタヌキも、オオカミだって生息するのが会社です。でも、だからこそ一人ではできない仕事も可能になる面白さがある。

また、「誠心誠意ではたらき有能な社員になってください。有能な社員とは、役に立つ社員のことです。そして役に立つ社員とは、何か自分のものを持っている社員のことです」。
これも至言です。いま“自分のもの”として何を、どれだけ持っているのか。新人じゃなくても常に再点検すべきなのです。

さらに、「新入社員よ、ボヤキなさんなよ。ブウブウいうなよ。キミタチは新人なんだよ。一所懸命やれよ。勉強しなさいよ。勉強といってもいろんな勉強があるんだよ。それを知るのが勉強なんだ」。
社会に出ると自分がいかに無知であるかがわかってきます。
そんな時、この言葉に励まされることがあるでしょう。とはいえ、今の若者には、まだ「なんのことやら」かもしれませんね。

ともかくも、この文章が1963年ごろに書かれたってことに驚きです。ちなみに私は生まれてません。
「時代が変わっても、変わらぬ人生の知恵がある」ということがここに証明されているわけです。
ところでZ世代の後にはα世代というのが来るそうです。
α世代とは、2013年頃以降にに生まれた世代だそうです。
さらなる高度なデジタルネイティブ世代であって、今度はVRやAIをもうまく扱える世代だとか。

どんな時代になろうとどんな世代の人たちが生まれようと、正しい考え方や人生の知恵は変えないで守りたいものですね。
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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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